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信用情報には年収も含まれるが、高年収だからといって、それが高い信用力ではない

信用力は生命の次に大切なものだ。信用があれば、社会生活はスムーズに進むし、何事も協力者を得やすい。ところが、一旦信用を失うと何をやっても衷目にでて、思った通りに進まなくなる。また、信用は経済生活の基盤でもある。信用が落ちると、資金繰りや金回りも悪くなり、多重債務や自己破産に追い込まれる。

その個人の信用力を正確に測る物差しとして、もっとも身近で便利なのが信用情報である。信用情報というのは、個人の経済活動に関する情報を記録したものをいう。基本的には金融機関が個人にお金を貨す際に融資の可否を判断するために利用され、その人の債務状況や債務返済能力をみるもので、実際には、銀行、クレジットカード会社、消費者金融会社が、この信用情報を元に融資の可否と貸し付ける金額を判断するのである。

その結果、金融機関は、その人の信用力に応じて、一定の金額を限度として融資を約束する。信用が高ければ高額を、低ければ絞った額を約束する(それを業界では与信と呼んでいる)。この信用情報には年収も含まれるが、高年収だからといって、それが高い信用力に結びつくわけではない。むしろ、クレジットカードの履歴など毎日の生活で生まれる情報がそのまま信用の高低に結ぴつくので疎かにはできない。そして、この信用情報を活用すれば、相手の負債の状況などその人の経済的信用力をほぼ把握することができる。一方で、毎月きちんと支払いをしているかどうかといった倫理的な面も推測できる。きちんとした返済が統いていれば、「誠実な人」と分かる。

しかし、最近の傾向としては、信用情報においても個人同士の格差が拡大しそれが岡定化し始めていることだ。かつて一億総中流時代といわれたが、その頃のようにみなが同じ階層にいるのではなく、商い信用力を持つ少数の人と低い信用力しか持てない大多数の人の差がどんどん開いており、その格差が相統され、世嬰されて、その顔ぶれも固定化しつつある。

私はクレジットカードを20年間に波って研究してきたから、信用閥題には敏感だ。そして、いま社会全体が信用に関心を移そうとしていることが分かる。とくに2003年にアメリカンーエキスプレスからブラックカード(センチュリオン)が発行されてから、日本でも信用格差が意識され始めた。このカードは最高の信用力を持った人だけにプレゼントされるクレジットカードとして知られるが、その神秘的なイメージから、未だに人気は衰えることを知らない。とくにセレブというより、信用とは無縁のパートやフリーターたちからの支扱が多いのが特徴だ。信用がないから逆に信用力に憧れるという傾向が強くなっているのである。若者の中に格差を認め、自らそれを求める心が芽生えているといえる。信用力を重視する新しい時代が始まっているのだ。






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